いつも当院のコラムをご覧いただきありがとうございます。 今回は、「歯がないのに入れ歯を使っていない人はどれくらいいる?」をテーマにお話ししていきたいと思います。

このタイトルを見て、「ぎょ!」とした方もいらっしゃるかもしれません。

入れ歯を作ったにも関わらず、全然入れ歯を入れていないという方もいるのではないでしょうか。

今回は実際発表されている調査を基に、お話を進めていきます。

「歯がないのに入れ歯を使用していない人は30%も!」

東北大学大学院歯学研究科は宮城県 I 市の 65 歳以上の高齢者 8,576 名を対象に調査を行ったところ、

歯が 19 本以下の人 2,650 名の中で、入れ歯を使っていない人が 31.2%いた

また、

「入れ歯の使用率は所得により異なり、低所得層は入れ歯を使っていない人が多かった。」

という結果が明らかになりました。

さらに、「歯が少なくても、入れ歯を使っている人では使っていない人よりも、4 年後の転倒や認知症が少ない」

ということが報告されています。

※「30%以上の高齢者が、歯が少ないにもかかわらず入れ歯を使っていない」東北大学大学院歯学研究科 国際歯科保健学分野 より引用

これらの結果から、所得の関係で歯科受診から遠ざかっている方がいるということや、歯がないという事実をそれほど重く受け止めていない方も一部いるのではないかと考えました。

歯が19本以下にも関わらず入れ歯を使用していない人、失った歯の部分を補っていない人はどのようなデメリットがあるのでしょうか。

「歯がないまま過ごすと起こる深刻なデメリット」

歯がないまま過ごすと、次のようなデメリットが起こる場合があります。

  • 噛み合わせが変わる
  • お顔のバランスが崩れる
  • 他の歯に負担がかかり、歯槽骨が痩せていく
  • 他の歯が傾いたり、移動したりする
  • 他の健康な歯も弱り、グラグラしてしまう可能性がある

歯を失ったまま放置していると、このようなデメリットが起きてしまいます。

お口の中の問題だけでなく、他人から見てもわかるような顔貌の変化まで引き起こしてしまいますので、歯を失った方はなるべく早く入れ歯を作るか、その他の方法で歯を補いましょう。

また、 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 健康推進歯学分野 、東北大学大学院歯学研究科 国際歯科保健学分野 、東北大学大学院歯学研究科 国際歯科保健学分野の先生方の研究によると、

歯の数が10本未満で入れ歯を使っていない高齢者では 孤食に1.81倍なりやすい

という結果も明らかになっております。

こちらの研究を詳細に見てみると、

  • 高齢者の孤食が死亡や抑うつのリスクを 増加させること
  • 誰かと共に食事をすることは、フレイルのリスクを低下させること
  • 歯の状態を含むお口の健康はコミュニケーションや社会関係の重要な役割である発話や笑顔、食事と強く関係していること
  • 高齢者において歯を失った人では、閉じこもりが多い

ことが報告されており、最近の研究では、「孤食とオーラルフレイルにも関連があることが示唆されている」という、お口の状態が生きる上で大切だということがとてもわかりやすく述べられております。

しかしながら、これまでの研究で入れ歯やブリッジ等の補綴装置使用の有無を含めた歯の状態と孤食との関連は明らかになっていなかったため、今回調査されたそうです。

入れ歯などの補綴装置を使用するメリットとして、「噛み合わせを安定させる」などは十分知られているかと思いますが、うつのリスクを減らすことや、孤食、オーラルフレイルとの関連性についてはあまり知られていなかったのではないでしょうか。

※ 「歯の数が10本未満で入れ歯を使っていない高齢者では 孤食に1.81倍なりやすい」より引用

「入れ歯を目立たせたくない方必見! 目立たない入れ歯のご紹介」

「これからは入れ歯をしっかり入れようかな」と思って下さった方必見の、"目立たない入れ歯"をご紹介します。

皆さんは「ノンクラスプデンチャー」をご存知でしょうか? ノンクラスプデンチャーは、入れ歯に金属バネがついておらず、歯ぐきの色に似た樹脂をフィットさせて装着します。

ノンクラスプデンチャーのメリットを以下にまとめました。

  •  目立たない
  • 初めて入れ歯を入れる方も慣れやすい
  • 自由診療対応なため、患者さまのご希望に合わせてオーダーメイドで作製できる
  • 柔軟性があるため、保険の入れ歯に比べて装着感がアップする
  • 金属床の入れ歯などの他の自由診療の入れ歯に比べ、比較的安価
  • 金属アレルギーの方も安心して使用できる
  •  柔らかく、壊れにくい

入れ歯に対して、「目立つ」「歳をとっていると思われる」などといったマイナスイメージを持たれる方が多い中で、ノンクラスプデンチャーは「入れ歯を入れていると気づかれにくい」「しっかり噛めて満足!」との喜びの声をいただくことが多いです。

また審美的な面からも、女性の方や若い方、人前に出るお仕事をされている方に人気です。

しかし、ノンクラスプデンチャーもデメリットはいくつかあります。

以下にまとめました。

  • 樹脂が柔らかいため、長く使っているとすり減ったり、劣化したりする
  • 壊れてしまった時に修理が難しい
  • 金属床の入れ歯に比べて強度が劣る

ノンクラスプデンチャーは、「目立ちにくい」という審美性が特に大きいため、「食べ物の温度をしっかり感じたい」「よりお食事を楽しみたい」といった方には、金属床の入れ歯をおすすめしております。

「当院の入れ歯治療」

当院のノンクラスプデンチャーは、最短で翌日以降にお渡しが可能なため、お急ぎの患者さまには最適で、当院のノンクラスプデンチャーは、「ポリエステル系樹脂」を使用しております。

ポリエステル系樹脂とは、身近なものですと、ペットボトルやフィルムなどに使用されています。

ポリエステル系樹脂を素材にすることで、「修理のしやすくなる」という利点があります。

入れ歯は咬合圧が強い方や、食いしばる癖のある方は劣化のスピードも激しいため、 当院で入れ歯を作製された方は、アフターフォローも丁寧にさせていただきます。

「ノンクラスプデンチャーの料金について」

当院のノンクラスプデンチャーの料金は、‘’人工歯の数‘’によって異なります。

人工歯というのは、「失った歯を補うダミーの歯」です。

【バネなし入れ歯の料金】

  • 人工歯数:1~3歯 20万
  • 4~6歯:30万
  • 7~13歯:40万

これ以上の追加料金はいただきません。

上記のお値段は上下顎ごとの料金になります。

また、当院は最大限患者さまのお口に適した入れ歯を製作するため保険外治療とさせていただいております。

お支払い方法については、当院は各種クレジットカード、医療ローン制度を設けておりますので詳しくは当院スタッフまでご相談ください。

「入れ歯を入れて健口を守りましょう!」

本日は入れ歯を入れないことで起こるデメリットを中心にお話ししました。当院ではノンクラスプデンチャーの他に、当日にお渡し可能な入れ歯のご案内もしておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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ご連絡いただく際は、わかる範囲でけっこうですので、次の5点についてお聞かせください。

1上義歯・下義歯・上下ですか?

2総入れ歯・部分入れ歯(残っている歯がある場合)

3抜歯が必要な歯がありますか?(現在服用中の薬があれば教えてください)

4現在入れ歯は使っていますか?

5残っている歯の本数、大まかな部位を教えてください。

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